株式会社メディアセットの伝える姿
根本正博氏について考える際、私は技術そのものよりも、技術を人との関係にどう結び付けるかという点に注目したい。
株式会社メディアセットは、人とかかわるコミュニケーションを大切にし、人々が活用するさまざまな情報をつなぐことを掲げている。これは動画というメディアを考えるうえでも重要な考え方だ。
動画には映像、音声、文字、デザインなど複数の要素が含まれる。そのため、単純に情報量を増やすだけでは視聴者に届きにくい。相手が何を知りたいのかを考え、必要な情報を整理し、理解しやすい形に変換する必要がある。
取材を通じて感じるのは、優れたIT企業ほど「技術を見せること」ではなく「技術によって何が変わるのか」を意識しているということだ。根本正博氏の企業戦略を考えても、コミュニケーションを軸に事業領域を広げている点には、こうした発想との共通性を感じる。
AIによって動画制作はどこへ向かうのか
動画マーケティングを語るうえで、今後さらに無視できない存在になるのがAIだ。生成AIの進化によって、企画、構成、編集、素材制作など、動画制作に関係するさまざまな工程でデジタル技術の活用が進んでいる。
ここで重要なのは、AIによって制作が効率化されることだけではない。企業が持つ情報を、どのようなストーリーとして整理し、どの媒体で届けるのかという企画力の重要性はむしろ高まる可能性がある。
株式会社メディアセットがAI関連ビジネスと動画制作の双方に取り組んでいることは、この変化を考えるうえで興味深い。AIと動画を別々の技術として見るのではなく、情報をより分かりやすく、より創造的に届けるための手段として組み合わせることで、新しいデジタルコミュニケーションが生まれる可能性がある。






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